シンエヴァ ネタバレあり初見感想 2021.3/8 初日2回、その後パンフレット流し読み後の考察も何もなし、ただただぱっと見で感じた、後から大きく変わるだろうし追いきれてない所が多々ある上での初見感想 … 【シン・エヴァンゲリオン感想スレまとめ(ネタバレ全開) ... シンエヴァのネタバレをするエヴァハラが問題に。 ... シンジとマリは駅のホームでいちゃついてるが、向かいのホームにカヲルとレイっぽい姿あり. 初日2回、その後パンフレット流し読み後の考察も何もなし、ただただぱっと見で感じた、後から大きく変わるだろうし追いきれてない所が多々ある上での初見感想です。もう一度最初の気持ちを後から思い出せるように初見の感想を残したいがためにとにかく思いついたことを推敲せず書いてるのでメタ的だし日本語おかしい点も多々。書ききれてないことも多々。また、以下を読む際には私が新世紀エヴァンゲリオンと新劇場版は別物と捉え、新世紀エヴァンゲリオンのオタクであるが、庵野さんが作るエヴァとしては同じものと捉えていることを前提として留意。, 正にエヴァの呪縛にかかっていただろう私が何かすとんと納得できた。エヴァのキャラクター、庵野さん含めた作り手側、私たち観客側に必要だったのはただ、時間だったのかな。, 今回のシンがこれまでのTVシリーズ、旧劇場版たち、新劇場版たちを全て踏襲したと感じられる場面、音楽、キャラクターたちであり、監督である庵野さんがやりたいこと、やりたかったことがしっかり詰められた作品だったからなのかもしれない。だから、今回のシンはオタク的に長い間エヴァも(一番)好きな一つのアニメとして見てきた層には納得という形で受け入れられるかもしれないけど、その他には不評かなとも思った。ただ、これは最後に書きたかったが さらば、全てのエヴァンゲリオンの映画として見る と良かったといえる作品である。, キャラに注目して感想書くととんでもないことになるので1人だけ。私がエヴァを話すうえで絶対に欠かせない大好きなこの人が、何故新劇ではTVシリーズのような描写が無く、そしてQではとうとうゲンドウ(NERV)側でなくミサト(WILEE)側なのか、やはり一番気になっていたことがシンを見て、特にその後パンフで由里子さん(リツコ声優)のコメントを見て腑に落ちた.。リツコは真面目、これに尽きる。規律を守る、言われたことをしっかりやるとかいうそういう真面目さじゃなく、自分の信念や決めたことに対してド真面目。旧シリーズではゲンドウとの関係性における女の部分が彼女の悲劇につながったが、(勿論旧は彼女の母親のことも大きいが)これも本質は彼女の真面目さががネックとなったことが大きい。彼女は人類を守るといった大きな目標をヒーローのごとく掲げていたわけではないだろうが、その使命は彼女の持つ真面目さにヒットし彼女がアノ世界を生きていく上でのモチベーションであったと思う。旧ではNERVは人類補完計画を進めつつも、使徒殲滅等の人類を守ることと同時遂行していた。しかし今回Q以降、NERVは旧で持っていた二面性が無くなり人類補完計画のためにのみ動くようになり、反対にそのもう一つの面をWILLEが持つようになる。そりゃあWILLEつくよね。だって彼女は元々そうやって生きてる人だったんだから。でもどうしても手が震えてしまう、けれど一度打って決めたらその後は躊躇なく打つ。そんな彼女がやっぱり大好き。, シンを見る前に旧劇を履修した方がぜっったい楽しめる。そのくらい旧劇のと対比が多かった。わざと同じセリフ、音楽、儀式、でも違う展開。, 私は旧シリーズからずっとシンジににはミサト、ミサトにはシンジだと思っている。Qではかなり批判を浴びていたミサトだったが、ミサトは絶対にシンジを信じていると思っていたので二人がしっかり話をできて本当に本当に良かった。旧劇と異なりペンダントは身につけず、旧劇と同じ場所に銃弾を受けたミサトだったが、いつも生きて生きてめいいっぱい生きるという彼女らしい生き様だった。旧劇では「結局私はシンジ君の母親にはなれなかった」と語っていたミサトが本当の母になり、あの台詞で最期を迎えたことは感無量だった。ゲンドウの独白場面でM-13が流れたときには鳥肌が立った。これは旧シリーズ終了後に発売されたエヴァの音楽全集みたいなS2worksっていうアルバムの、さらにボーナスディスクに収録されてる、本来旧劇で使用予定だった未使用曲。こんな正にエヴァのコアなオタクしか知らんであろう曲ほぼ当時のまま加工せずまんま持ってきたことにも驚いたし、 使えなかった 当時の状況を考えるとこのシンはまさに庵野さんなりの旧劇のやり直しへの挑戦だったのかなと強く思った。その後ゲンドウが舞台を降りシンジの場面に移った時も、あの旧劇での早送りフィルムがまんま使われて最後にあの青空バックの写真。そして、シンジが赤い海を浮上していく際に旧劇でも流れた夢のスキマ。涙が止まらなかった。ここで既にエヴァをずっと見てきて良かったなと、自分でやったことは自分で落とし前をつける、を庵野さんはやったんだなと実感させられた。この言葉を作中登場人物たちが何度も言っていた(ゲンドウ役の立木さんも当日Twitterで書いていた)のはこのためだったんだなと、わかりやすく意思表明をしてくれていたことに気づいた。ただ、それも含めてゲンドウがシンジとの間にATフィールドを張った時に「恐れているのか」と口にしたり、あのゲンドウが本心をこんなに丁寧に話すとは思えないし説明調だなと感じてしまった。旧劇を知ってる人はATフィールドの意味、そしてあの文様たちからこれから起こること、そのための儀式が何かを既に知っているので、より分かりやすい映画ではあったがわかりやすすぎたところもある。でもこれはゲンドウ自身の普段ではなく補完の最中を覗き見ていたこと、元々の新劇のコンセプトとして旧よりもわかりやすく、ライト層にもという点があったことから、バランスを取った結果なのかなと思う。旧劇を知っているからこそ、補完が始まったことやその中心が今度はシンジでなくゲンドウだったこと、そしてその中でゲンドウの「すまなかった」という旧劇と同じ台詞の後でなぜ今回はゲンドウが旧劇の結末でなくユイと会えたのかがよく分かったと思う。, 今回は音楽、構図、使われた映像など、旧シリーズを彷彿とさせる場面も多かったが、新劇シリーズとしても同じ14年後の前作Qだけでなく序、破の流れをしっかり汲んでいるなと思って一人で盛り上がる場面も多かった。(あと元々の旧シリーズでも踏襲されてた庵野さんの前監督作や特撮好きがめちゃ反映されるところとか)特に農作業の場面で破で既に踏襲されていた彼氏彼女の事情を受け継いだあの曲が流れてニッコリしたし、繋がりを持たせてくれたことが嬉しかった。今回はエヴァを見てきた人たちならかなり驚いた場面が特に前半多かったと思う。だって彼らが主要人物たち以外と会話し、まさか農作業までして、社会を作っていたから。エヴァは現場の雰囲気もそうだったらしいが、やっぱりいつもどこか閉塞感・緊張感が漂い、また無機質なアニメだった。ただ、それが崩れ始めたのはやはり 破 で、序ではファンムービーであった新劇場版シリーズの転換点であったことは間違いなかったと感じた。自分のコミュニティ以外の人たちと普通に会話し、土のにおいや電球ではなく本当の太陽の光を感じる画、草木がたなびく人工ではない自然がこのエヴァの世界で見る日が来るとは思わなかった。また、止め画を重ねて音楽で時間経過を表すのも今までのエヴァにはあまり見なかった表現で、これは新世紀のせかいではないし、もうエヴァは終わるんだと印象に残った。, 今回庵野さんが最後だからとやりたいこと、やりたかったことが詰められていると書いたが、わかりやすいのはやっぱり惑星大戦争BGMをあそこまで大々的に使ったことだろう。破でも携帯の着信音止まりだったのに(笑)あとゲンドウが目からビーム出すとことかね。いつかやってみたいってどっかにも書いてたしね。ゲンドウとシンジが戦うシーンは構図といいミニチュア風に吹っ飛ぶ家々といいまさに特撮ムービーだった。最初見たときは出来の悪いシーンきてしまったかと思ったが、シンジが町の外に吹っ飛んで青空に突っ込んだところでカーテンのしわが寄ったところでやっと気づいた。ビューティフルドリーマー始めやがったと思った。その後はもっとわかりやすく、場面はミサト宅な学校に転換するわ吹っ飛ばされると舞台裏に突っ込んじゃうわだったけど…。この突っ込んだ舞台裏に円谷スタジオ(庵野さんが大好きなウルトラマン)を示すロゴ?が入っていたのがさらにダメ押し。ついでに言うと私はこの舞台裏を見せる系の演出、個人的にかなり嫌いなので気づいたときはうわーーとなってしまった。(でもビューティフルドリーマーは好き。あれはあくまで現実の舞台セット裏までを見せるのではなくアニメの中でそれが舞台裏であるという風に気づかせる演出だったから)アスカの一件など、そっち派の人たちに考慮された場面だなあと思う点もあったが、結局彼らと彼らなのは長年LAS、LRSとしてやってきた古の方々としてはこの急に提示された一つの公式解をどう思うのだろうか。何にしてもトウジとヒカリはよかったね。, 冒頭、エヴァのキャラクター、庵野さん含めた作り手側、私たち観客側に必要だったのはただ、時間だったのかもと書いたが、この 時間 を経たことで作り手も私たちも当初のTVシリーズ放映時からは25年もの歳月が経った。年を重ね、経験を重ねることで移り行く中、物語の中でもキャラクター達が14年という月日を過ごした。今回補完はシンジでなくゲンドウを中心に行われた。それが意味するのは作り手、特に庵野さんの時間の経過かなと思う。エヴァの登場人物は全て、特にシンジ、ゲンドウ、ミサトは庵野さんの分身であることは知られた事実だが、ゆえに今回の補完はゲンドウだったんだと、そしてそれを受け継ぐシンジがいたんだと全編を通して実感した。また、エヴァのオタクも全員が貞エヴァ(アニメ本編の制作にも関係した人が描く漫画版)と庵野さんが作るエヴァは一種の別物だと考えていただろうが、驚いたことに新劇はそうでもなかったようだ。特に以前読みきりで刊行されたマリとユイの話は本当にほぼ本編の設定の通りだった。これを知っているかいないかでこの映画の受け止め方も少し変わってくると思う。, 説明調であった点に関しては上で既に書いており、かつまあ最初のコンセプトから納得はしているもののやはに気になる点だし単調にさせてしまった点はあると思う。また、シンでは旧シリーズが受けた理由の一部であろうとんがった空気やキャラ、そしてアクションシーンの重みを感じる動きなどが薄いと感じた。旧劇ではもうこちらに殺意まで向けているのではないかと思うほどの鬼気迫る何かがあったが、今回キャラクターたちは普通に社会を形成し、いつの間にか仲良くなり、自分の本心を話せなかったからこそ起きたすれ違い・衝突など何もないように思ったことを話すし素直に受け入れる。ジブリちっく。エヴァってこうだっけ?キャラの成長ともとれるが、みんなのよく考えるただの大人になってしまったとも感じる。あの エヴァ は終わったんだね。だからこそすっきりしたのかな。, 以上の色々メタ的な面からも含めた一エヴァオタクとして今回の映画は一部疑問点その他も残るがまさにさらば、全てのエヴァンゲリオンとして納得できる映画であったと思う。色々書いたが、私は好きだ。, sigel_2015さんは、はてなブログを使っています。あなたもはてなブログをはじめてみませんか?, Powered by Hatena Blog 2021年公開、シンエヴァンゲリオン劇場版最新作完結編のリピート(:ll)の超ネタバレありストーリー詳細紹介と鑑賞後感想レビューを長年エヴァファンの筆者その想いを書きました。 エヴァは完結します。それでも心に残り続ける作品になりました。 公開日初日、レイトショーのimaxで観て来ました。 各々が各々なりのエヴァの終わりを胸に刻むべきであり、ネタバレは見ずに行くべきかと。 さて、個人的な感想ですが。 大人何てくそくらえだし、成熟何て反吐が出ますね。 大人になんてなって欲しくなかったし、成熟もして欲しくなかった。 Trailer Re:2 ついに「シン・エヴァンゲリオン」劇場版が何度も延期されましたが公開されたので、初日に映画を視聴してきました。特典のことは、全く知りませんでしたが入場者特典がありましたので、ネタバレ注意の中身を公開します。ネットを調べても、みんなネタバレ厳禁 エヴァ新作『シン・エヴァンゲリオン劇場版』は2020年に公開! 予告が映画『未来のミライ』本編上映前に流れる 【ネタバレあり】エヴァンゲリオン「破」と「q」を何往復もした私が『シン・エヴァンゲリオン劇場版』に期待すること 出典:https://live.line.me/ 緒方恵美さん曰く、2020年の「シン・エヴァンゲリオン劇場版」で最後を迎えると言っていました。 ただ、実際制作しているのは庵野監督を中心とした制作スタッフだと思いますが、もはや長い付き合いの巨大コンテンツ、ネタバレなどにシビアですし、もちろんこうしたイベントで受け答えもすることで監督ときちんと話(打ち合わせ)をしているでしょうねw 本当に終わるかどうかについては「終わる終わる詐欺みたいになってますけど」と、今度こそ終わると言っていました。 … 先日、妻に熱心に薦められたためヱヴァンゲリヲン新劇場版「序」と「破」を見ました。 それがきっかけで、同作の監督、庵野秀明監督の実写作品である「シンゴジラ」もおすすめされて、ついに見ました。もちろんアマゾンプライムビデオ会員なら無料でしたよ(多分今も)。 シン・エヴァ劇場版待ちきれず、ネタバレが徐々に溢れ出す… #シン・エヴァンゲリオン劇場版 本日無事に初号を迎えました!! 胸を張って皆様にお届けできるフィルムに仕上がっていると自負 … | 映画「シン・エヴァンゲリオン劇場版」のあらすじネタバレと感想!主題歌についても!【エヴァ最新作】 シンエヴァンゲリオンの「44a 44b 4444c」とは?正体はエヴァなのか使徒なのか?ネルフの目的も考察! ブログを報告する, ラブライブ!school idol movieの評価についてきちんとかんがえましょう(ネタバレありま…, 「えんとつ町のプペル」と西野氏のあれこれを見ながら、本来これって理想的な形だったんじゃなかったけと思った話. 『シン・ゴジラ』は、東京湾で異変が発生し、アクアラインがトンネル崩壊し、政府が海底火山じゃないの?とか東日本大震災の時のように議論してるうちに、巨大生物が上陸して被害が拡大するシーンからはじまります。 2014年のハリウッド版『GODZILLA ゴジラ』は怪獣映画としては面白かったし、そこそこ成功もしたようだけど、正直ゴジラはしばらく見なくていいかなと思っていました。そんな人は多そうなので、制作陣 … シン・エヴァンゲリオン劇場版:||の冒頭10分間が公開されました。 今回はありちゃんのサイト「アリよりのアリ」へこのシン・エヴァンゲリオン劇場版:||についての考察を 寄稿記事としてお届けします。 エヴァンゲリオンのシン […] 「いよいよ明日からシン・エヴァが始まりますが、皆さんへ一つだけお伝えしたいことがあります!」と切り出した“中の人”。 「個人の感想です」としたうえで、「飲み物は飲まないことをオススメします」「上映時間が長いので、飲食はぜひ控えめに…。 まさにタイトル通り、シン・エヴァンゲリオンというべき作品だったというのが俺の感想です。そして1995年以来、ずっと取り憑かれていたエヴァの呪縛からようやく解放された気分であり、とても清々しい気持ちになっています。 シンエヴァに無関心な人を敵対視する シンエヴァを観ろと強引に薦めてくる シンエヴァをまだ観てないのかと責める. シン・エヴァンゲリオン劇場版の関連記事. せんけど、これだけは言わせて. ブログを報告する. エヴァハラが始まるのか — miya (@miya34176728) March 8, 2021. | EVANGELION: 3.0+1.0 Q:3.333 ver. 『シン・エヴァンゲリオン劇場版』 『Q:3.333』版予告・改2. 『シン・エヴァンゲリオン劇場版』視聴後感想等※ネタバレあり 2021年3月8日 / 最終更新日時 : 2021年3月8日 kuririnb 日記 ©カラー 庵野秀明、やりきった. ネタバレにならない感想. (ネタバレを含みますので御注意下さい) 長年のモヤモヤもこれで最後です 「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」を見てきました。 いや~長かった。テレビシリーズを第一話からリアルタイムで見ていた世代なので最初から最後までキッチリ付き合ってしまったことになります。 初日、仕事おわりの後のレイトショーで2時ぐらいまでかけてシン・エヴァ見てきました。 この感想はネタバレを含めた感想です。 こんな辺鄙な感想を見に来る人がどれほどいるかはわかりませんが、これから見る予定でまだ見てない人は見てから読まれることを推奨します。 初日夜に見てきましたシンエヴァ一夜明けて、軽く覚えてるとこの感想を列挙。めちゃくちゃネタバレしてます。当日は超緊張!と言いつつ近くのカルディで買い物してたらい… b:id:p_shirokuma シロクマ 先生、これで解呪されん人は、この後どれだけ生きても解呪無理ですわ. 色んな作品の感想を書いてみると、よくよく「いやどうやってもこの作品の感想を文字で書くことなんて無理だろ」と思ったり「どうして思ったことをただ書いたのにこんなに陳腐になるんだ」と力不足を感じたりするんですが、シンエヴァに至ってはもう、文字で書くのは絶対に無理だなと最初からあきらめている自分に気づきます。, 自分でもたまに、なにかを演出したり、映像や音で表現する場面というのがあります。それを「こういうことをやろうと思うんです」と言葉にして説明することは可能なんですが「そうしたら受け取った人はこういう気持ちになると思うんです」というところを的確に説明するのって、ものすごく難しいか、もしくは不可能だなと思うことがあるんです。, そういうときは、説明するより見せたり、もう実際に現場で表現するほうが早い、もしくはそれでしか再現できないことっていうのが多々あって、だから映像を見てどう感じたかなんていうことを言葉にするというのは、その情報量が多ければ多いほど言葉では無理なんじゃないかなと思うわけです。だから映画の監督ってのは映像でやるわけですし。, ということで、これから書くことはどうしても正確にはなりようもないし、支離滅裂な感じもしてしまうかもしれないけれど、とはいえこの鮮烈な状態で書くことというのは楽しいので、そういうくらいのスタンスでやっておきたいと思います。, 観終わった時には、終わった、ということが思った以上にすっきり入ってきました。これはとても面白くて、頭の中では、物語についてわからないことがものすごくたくさんあったにも関わらず、終わったということはすんなり入ってくるという、どう考えてもお話は明かしてもらっていないのに、なぜか不足感がないような気がするという妙な感覚がありました。旧劇場版を見たときとはまったく違う穏やかさ。とはいえ自身が20年とか年喰ったわけで、そうなると受け入れるメンタルが一緒じゃないので比較のしようがないですけど。, その後に、なんて絶妙なバランスで閉じたんだ、という、自然な恐ろしさみたいなものを感じました。いや恐ろしいと言っても怖いとかじゃなくて、そんな針の上に足の小指の先で静止するようなバランス、どうやったってふつう取れないだろ、ということを感じてました。, だって、メタ展開をやったらその瞬間に作品というか、物語の世界は大なり小なり破壊されると思うんですよ。「ドラゴンクエストユアストーリー」だってそれをやって批判されたし、第四の壁を破るのはだからギャグのほうが常套としてやりやすいし、言ってしまえばTVシリーズのエヴァンゲリオンは最終話でそれをちょっとやったけれども、上手く機能したとは言えなかったわけだし。でも、シンエヴァはメタをやっても、何かが毀損された感じというか、ちゃぶ台がひっくり返った感じがしなかったんですよね。それがびっくりしました。, 物語的なこと、用語的なことはなんぼでも考察が出てくるだろうと思うので、それはもう、そういうことが得意な人たちの論考を見るだけで満足しちゃうんですけど、今回本当に舌を巻いたことを言語化しようとしてみようと思うんです。そこはもう本当に観る人の感覚を完全に見透かされたという気持ちでして。, 仮称アヤナミレイのことを、僕は綾波レイだと思っていたんですよね。TV版の綾波レイ(2人目)は、TV版の綾波レイ(3人目)であり、序破の綾波レイであり、かつ仮称アヤナミレイであり、それらが全部違う綾波レイであるということと、それらが全部同じ綾波レイであるということを同時に、いつのまにやら受け入れていたような気がするんです。, 綾波レイという役者が全ての綾波レイを演じていたというと近いかもしれないです。ともかく、あの第三村でのシーンで、仮称アヤナミレイに綾波以外の名前がつかなかったことにちょっとほっとしてしまったんです。まぁ、そうだよね、と。シンジくんの感想にそのまま同意してしまった。, 同じく、アスカは惣流と式波を、どちらも同じアスカで、同時に全く違うアスカであるということを頭の中で自然に両立させてたと思うんです。Qのアスカは実は惣流なんじゃないかとか、考察でも言われるいろんなことを考えてたんですけど、そんな自分のそれまでの考えとは別に、惣流と式波はどちらも「アスカである」ということが違和感なく入ってくるという感覚が、終盤、旧劇場版のラストシーンから引用されたと思われる大人になった「アスカ」のシーンでものすごく自然に入ってきたんですよね。, そして濃度の差こそあれ「シンジ」「レイ」「アスカ」「マリ」以下、エヴァンゲリオンに登場するキャラクターはそれぞれ、その役名、本来キャラクターが個として持っている固有の設定を、xyzの各次元に層状に持っている、もしくは層状に観客に捉えられてると直感したんです。, でも「シンジ」は、それがTVシリーズであれ、新劇場版であれ、漫画版であれ、そのほかのどのシリーズであっても、違うシンジでありながら、シンジというアイデンティティから逃れられない。肉体を持つ実在の人間はそちらをよりどころにして、自分の心を成長させることができるけれど、キャラクターのシンジは、どの作品でもエヴァに嫌々乗って、いっぺんメンタル病んで、そういうことをするというのが、ある種の縛りなんだと思うんです。, 同様に、レイも加地さんも退場しなくてはならなかったし、カヲルくんは判った様な口をきかなくてはならなかったし、アスカはツンツンして愛情に飢えなくてはならなかったし、ゲンドウやネルフやゼーレは世界の秘密を知っていなくてはならなかったし。それが個々のキャラクターと、それらが集合してお芝居するエヴァンゲリオンというものだったということを、エヴァンゲリオンを観る人っていうのは、なぜか自然に受け入れているのだろうと。, 「エヴァンゲリオン」という作品自体についても同じことが言えて、TVシリーズ・旧劇場版と新劇場版は、時間的に連続する作品でもあれば、同時に同じ時間の違う次元の作品でもありえて、それらは「連続しているんだ」「いや別の作品なんだ」と議論することもできて。単に、作り手がどちらかを選ぶこともできるはずなんだけれど、でもそれは古参のファンか、新劇場版からのファンか、どちらかに寄った結論にしかならない。それをどちらも取りこぼさないように作られている。, 誰の考えも違うと言わない、そのうえでキャラクターを生かしたまま、すべてのキャラクターを救う結論を見せる。異常なサービス精神だと思うんですよ。確かにずっとサービスサービスと言われ続けていた。そう考えればまったくぶれていない。, Eテレの「デザインあ」という番組を見ていると、その中のコーナーに「ない世界」というのがあって、例えば「服がなかったら」「鏡がなかったら」と、その世界での不便を描いて、最後に「服っていいね」「鏡っていいね」と、それがあることの素晴らしさを教えてくれるんですが。, 「エヴァのない世界」によって、エヴァのある世界が際立つというのは、つよい仕掛けだと思うんです。, しかも、そこまでで「さよなら」という言葉にポジティブな意味を丁寧に与え、かつすべてのエヴァ世界がxyz各次元に重層的に存在するということも与えつつ。すべてのエヴァンゲリオンに、さよならといいつつ、エヴァの代わりなのか引き継がれたDSSチョーカーと、タイトルのリピート記号と「3.0+1.0」と、様々な仕掛けによって「それもまたエヴァンゲリオン(ただし、エヴァンゲリオンはない)」ということを成立するって、ふつうそんなことできなくないですか。いやできてたからたまげてるんですけどね。, このブログの別エントリで明らかなように、僕はエヴァの考察で有名なもん氏のフォロワーなので、その考察も読み込んでいて、その展開予想が当たっているかどうかということももちろん気にして見たんですけど、実際に観たときに、当たったとか外れたとか、いやもちろん「当たってはいなかった」かもしれないけど、そもそも「1(序)→2(破)→(3だと思ってたけどそこはすっ飛ばして)4(Q)」ときて、みんなで3と5の中身を想像しているときに、もちろん5もちょっとやるけどメインは「数字とは何か」についてやります、みたいな話だった時に、合ってるも合ってないもないな、という感覚でした。, それとは別に映像についての感想をちょろっと書いておきます。地上戦はもうちょい見たかったです。今回は無重力下、もしくは空中戦が殆どだったので、メタ世界のCGモデルファイトではちょっと消化不良。, あと、すべてのエヴァンゲリオンが次々槍に刺さっていくシーンは、なんか打ち切り漫画みたいだなと思ってしまいました。次回観るとき笑わない自信がちょっとないです。, ksk_piyoさんは、はてなブログを使っています。あなたもはてなブログをはじめてみませんか?, Powered by Hatena Blog また、シンエヴァ冒頭10分映像の感想や考察も書きました。 良かったらこちらもご覧ください。 →【画像あり】「シン・エヴァ」冒頭10分映像の感想と今後の予想と考察【エヴァ】 2021/01/27追記 ↓更にシンエヴァの予告見ての考察記事書きました。 シン・エヴァンゲリオン劇場版を観ました。 www.evangelion.co.jp 以下ネタバレありで感想を書きたいと思います。 ちょっと今のTwitter普通にエヴァのネタバレが流れてきそうで怖い 考察はない。本当に感想。全然推敲していないし、これから考察記事とか読んできたらあとで書き直すかも。とにかく初見の感想。 入場者特典より 初めてエヴァのtvシリーズを見たのはシンジたちと同じ中学生のころだった。旧劇場版を見たのは10代後半だったと思う。 こんにちは! Machinakaです!! Twitterもやってます! @Blog_Machinaka この記事では、「シン・エヴァンゲリオン劇場版」のネタバレありの感想・解説・考察記事を書いています。 目次 まえがき あらすじ 「シン・エヴァンゲリオン劇場版」のネタバレありの感想と解説(全体) 庵野自らによるエヴァン… ① これ、旧世紀シリーズ か … id:BigHopeClasicです。以下Twitter から 転載 #シンエヴァ 見た. もちろんネタバレはせんよ. (ネタバレ防止封印袋入り仕様) ¥1,500(税込) ⚠ネタバレしかありません! 上映後にご覧いただく事を前提に制作しています。 『:Q』同様、写真のようなビニール袋に入っています。綺麗に開けるにはハサミが必要かも #シンエヴァ
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